東京マラソン2021への道

気象予報士、環境カウンセラー、防災士のランナーが、東京マラソン2021までの日々を綴ります

ランニング用マスク 作り方 あまり息苦しくありません (2/2)

「新しい生活様式」では、外出時はマスク着用が必要です。もちろん、ランニング時も着用するのですが、マスクの厚さに加え、吸気のたびに鼻や口に密着するので、息苦しくなってしまいます。

 そこで、ランニング時でも呼吸が楽で、簡単に洗うことができる、立体マスクを自作しました。

前編からの続きです。

 

 前編で、骨組みが完成しました。

 次に、マスクの布部分を作ります。

 寸法はこんな感じです。普通のマスクと比べてみましたので、イメージしてください。大きめに作って、試着しながら形を整えてください。耳に掛ける輪になる部分は、小さめに切り抜いて、調整しながら大きくするほうが、データが集まって、良いものができるでしょう。

 マスクの上下の四角の部分は、骨組みと布をつなぐための、面ファスナーを接着する部分です。

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 白い布でも、作ってみます。切り抜くと、こんな感じです。

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 骨組みと、布に、面ファスナーを取り付けます。

 この構造にすることにより、布部分を簡単に洗濯することができます。自分にフィットする骨組みが一つあれば、布を取り換えるだけでOKです。

 布部分の洗濯がしやすいよう、布には面ファスナーの柔らかいほうを取り付けます。

布部分には、合成ゴム系の接着剤を使用して取り付けました。

 骨組み部分は、ビニールテープを貼ってしまったので、合成ゴム系の接着剤は使用できません。そこで、ステープラーで取り付けました。すぐに取れてしまうようなことは、なさそうです。見かけが不細工なので、スーパーXなどの塩化ビニールに対応している接着剤を使用するなど、工夫が必要な、要検討課題です。面ファスナーではない取付方法を考える必要もあるでしょう。

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 ここまでで、工作は終わりました。

 布と骨組みを取り付けると、こんな感じです。施策のため、薄い布地を使用したので、骨組みの状態が見えています。

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 着用すると、こんな感じ。

 布が大きめなので、見た目のフィット感をよくするためには、布の大きさの調整や、折込が必要です。実際は、口と鼻の周りは骨組みで囲まれているので、周囲に隙間が空いているように見えていても、息はほとんど漏ることはありません。 

 着ているのは、2014東京マラソンのTシャツです。

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 いろいろ試して、とりあえず最終版としたのが、この、黒のマスクです。

 飛散防止効果を向上させるため、厚手の布を使用しています。

 骨組みをしっかりと覆える大きさを確保するよう、注意してください。適当に作ると失敗します(失敗しました)。

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 バサッと、着用したところ。ちょっと、ルーズな感じです。

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 耳掛けの部分をくるっと巻いて、細くして、少しひらひらしているところを軽く織り込むと、こんな見かけになります。これなら、まあ、良しとします。

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 このあと、人通りのない田んぼの道を、1時間ほど走りました。マスクなので、布による吸排気抵抗は当然ありましたが、布が鼻・口に貼りつくことによる息苦しさは感じません。骨組みがちょっとだけ違和感があり、マスクを取ると、顔に輪っかができていました。間もなく消えましたが…

 マスクが顔に強く押し付けられないよう、耳掛けの輪の形状を工夫することが、快適性を左右します。

 骨組みの、円形枠の大きさ(口と鼻を楽に覆う大きさ)、アーチの高さ(低いと鼻に当たる、高いと不格好になる)、布の大きさや材質など、作りこむとどんどん使いやすくなります。

 ぜひ、お試しください。